各国の保育所面積基準


「機能面に着目した保育所の環境・空間に係る研究事業 総合報告書(社会福祉法人 全国社会福祉協議会 平成21年3月)」からの抜粋です。

屋内施設面積

国/州/県/市 子ども1人当たりの面積 面積の定義・計算上の注意点
アメリカ カリフォルニア州 3.25㎡
※原規定は35平方フィート
「屋内活動スペース」の面積。トイレ、事務室、調理場、倉庫、書棚、キャビネ等の面積を含めない。
ニューヨーク州 3.25㎡
※原規定は35平方フィート
「室内面積」。職員室、倉庫スペース、トイレ、調理室等を含めない。
ワシントン州 4.64㎡(1~11か月)
※原規定は50平方フィート
3.25㎡(1歳以上)
※原規定は35平方フィート
「使用可能な面積」。廊下、階段、トイレ、洗面所、調理室等を含まない。幼児用寝台が寝室兼遊戯室にある場合、幼児用寝台を使用する12~29か月児1人あたり1.39㎡を追加。
イングランド 3.5㎡(2歳未満)
2.5㎡(2歳)
2.3㎡(3~5歳)
「空間要件」。「屋内空間の計算は、子どもが使用できる純空間にもとづくことが望ましい(物置、通路、職員室、更衣室、多目的室、台所、トイレは含まない)」。
フランス パリ市 3.1㎡(知育室のみ)
5.5㎡(知育室+午睡室)
※1人あたりに換算
トイレ、アトリウム(おむつ交換場を含む)、水あそび室、サービスエリア、受付・管理エリア、収納エリア等を含めない。
メーヌ・エ・ロワール県 10㎡(施設面積)
3㎡(遊戯室)
3㎡(休息室[午睡室])
施設全体、遊戯室、休息室に分けて基準が設定されている。
イヴリン県 10~12㎡(総面積)
6~8㎡(子ども専用区画)
3~4㎡(知育室)
0.8㎡(食事コーナー)
1㎡+α(午睡室※)
0.6㎡(トイレ)
施設全体からトイレまで細かく分けて基準が設定されている。※午睡室は1人あたり1㎡+全体で6㎡と規定されている(例:子どもが7人の場合は13㎡)。
ドイツ ザクセン州 3.0㎡(3歳未満)
2.5㎡(3歳以上)
「子ども用のグループ室」。
バーテンーヴュルテンベルク州 3㎡(保育室等※)
1.5㎡(午睡室)
※は保育室と小グループ室の合計。安静室、トイレ等を含めない。
バイエルン州 2㎡(主グループ室。3歳以上施設)
3.5㎡(全体。年齢混合施設)。
「主グループ室」の他に副グループ室が必要。「全体」に保管室、調理室、衛生設備は含めない。
ハンブルグ市 3.3㎡(3歳未満)
2.2㎡(3歳以上※1)
3.0㎡(3歳以上※2)
「グループ室、副グループ室、機能室(衛生設備を除く)」。※1は5時間までの保育、※2は6時間以上の保育の場合。
ストックホルム市 7.5㎡ 「施設の面積」。玄関、廊下、おむつ替えの部屋、児童用のトイレは「児童のために使われる場所」として算入されるが、職員室、職員のトイレ、キッチン、倉庫等は算入されない。
ニュージーランド 2.5㎡ 「屋内空間」。通路、トイレ設備、職員室、2歳未満児用の特別な午睡室、その他子どものあそびに使わない区域を含まない。
日本 1.65㎡(乳児室)
3.3㎡(ほふく室)
1.98㎡(保育室又は遊戯室)
「乳児室」は2歳未満でほふくしない子ども、「ほふく室」は2歳未満でほふくする子ども。「保育室又は遊戯室」は2歳以上の子どもの居室。

屋外施設面積

国/州/県/市 子ども1人当たりの面積 面積の定義・計算上の注意点
アメリカ カリフォルニア州 6.96㎡
ニューヨーク州 (面積基準なし)
ワシントン州 6.96㎡
イングランド (面積基準なし)
フランス パリ市 6.67 ㎡ 「園庭」および「保育室専用の庭やテラス」
メーヌ・エ・ロワール県 (面積基準なし)
イヴリン県 約7㎡
約3㎡(赤ちゃん※)
※「赤ちゃん」(bebe)は、日本語の「乳児」より幅広く、2~3 歳児までを指す。
ドイツ ザクセン州 10.0㎡ 「立地に関する要求事項」における「あそび場」。
バーテンーヴュルテンベルク州 8~10㎡ 「園庭」。
バイエルン州 (面積基準なし)
ハンブルグ市 (面積基準なし)
ストックホルム市 (面積基準なし)
ニュージーランド 5㎡ 「屋外空間」。
日本 3.3㎡(乳児室)
3.3㎡(ほふく室)
1.98㎡(保育室又は遊戯室)
「屋外遊戯場」。ただし「保育所の付近にある屋外遊技場に代わるべき場所」がある場合、」設置義務なし。

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