配偶者からの暴力と児童虐待について


配偶者から暴力とは(※DVという)

  1. 配偶者からの身体に対する暴力
    (身体に対する不当な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの)
  2. これに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動
    配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律第1条より

心理的虐待とは

  1. 児童に対する著しい暴言又は著しい拒絶的な対応
  2. 児童が同居する家族における配偶者に対する暴力を目撃する等
    →親等が子供の目の前で配偶者や親族に暴力等をふるうこと(面前DVとも言う)
  3. その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと
    児童虐待の防止に関する法律第2条第4項より

DVが子供に与える心理的影響

  1. 生活の中で繰り返されるトラウマの影響
    DVが起きている状況の中では子供の発達に影響する。
    空想世界への心理的逃避傾向、無関心・無感動・激しい怒りの噴出等の反応が見られこのことがその後の発達や生活に大きく影響する。
  2. 安全感の喪失
    DV家庭では常に緊張が強いられ、身構えた中で生きることを要求されるために安全感・安心感が育たない。
  3. いつ崩れるか分からない不安
    突然の配偶者からの暴力によって穏やかな時間を壊されることがある。子供は常に不安を抱きながら生活を送っているために不安感を持ち続ける。
  4. 罪悪感・無気力感
    子供達は、DVの原因が自分であると思い込んだり、母親等(DVを受けた被害者)を守れない自分を責め、無気力感を感じていることが多い。罪悪感や無気力感が続くと自己評価が低下する。
  5. 暴力での解決モデル
    暴力による解決モデルを常に目撃している状態である子供達が問題解決方法として暴力行為を選択肢として認識することがある。
  6. 権力支配のモデルと保身
    DV家庭では強者が弱者を支配する構図が続いているために、子供が自分の身を守るために強者に立つことがある。「弱者」=「悪者」と同一視し、弱い存在に怒りを向けることがある。

羽村市要保護児童対策地域協議会 立川児童相談所からの資料

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