東北地方太平洋沖地震に伴う都内保育所等の対応について(東京都福祉保健局)


平成23年3月15日に「市町村保育主管課」あてに「東京都福祉保健局少子社会対策部保育支援課長」より発せられた通知です。

東北地方太平洋沖地震に伴う都内保育所等の対応について

日頃より、都の保育施策の推進に御協力いただき、御礼申し上げます。
標記について、各区市町村におかれては、認可保育所、認証保育所、認定こども園及び保育室並びに家庭的保育事業、病児・病後児保育事業及び一時預かり事業の実施施設等(以下「保育所等」という。)の機能維持に努められているところと存じます。しかし、今般実施された計画的な停電に伴い、保育所等の適正な運営の確保が困難となる事態の発生が想定されます。
各区市町村におかれては、管内の保育所等における緊急的な事態に備え、下記を参考に対応策の検討及び事業者への指導方よろしくお願いいたします。
なお、認可外保育施設に対しては、別紙のとおり通知しておりますので、あわせて情報提供いたします。認可外保育施設管理者から相談等があった場合には、可能な限りご助言をしていただきますようお願いします。

1 総 論

事態の進展に則し、地域において必要な保育機能を維持していくには、各保育所等における運営努力とともに、利用者である保護者の理解を得ることが不可欠です。今後、停電等の事態における各保育所等の運営方針等について、保護者へ十分な情報提供を行い、理解を求めるよう事業者への指導をお願いします。
また、計画的な停電に合わせて、保育所等の適切な運営体制が構築できるよう指導をお願いします。
万一の非常事態には児童の安全確保を第一に優先し、臨機応変な対応を図ることが必要です。具体的な対応策については、各区市町村と事業者が協議の上、実施してください。

2 給食が提供できない場合

停電に伴い、認可保育所や認証保育所など平時には給食を提供している保育所等であっても、給食の提供ができない事態が想定されます。そのような場合には、保育機能の維持を優先するため、保護者の理解を得た上で、施設内での調理以外の方法による給食の提供や保護者にお弁当の持参を求めるなどの対応もやむをえないと考えられますので、各保育所等に適切な指示をお願いします。
なお、代替の方法による場合には、食物アレルギーのある児童への配慮や停電による食材の管理等について、十分留意することが必要です。
また、自園調理が継続可能な場合でも、停電により冷蔵庫等に影響が出ることから、衛生管理にも十分留意する必要があります。

3 夜間の保育が困難な場合

停電の時間帯によっては、夜間における保育に支障をきたす事態が想定されます。できるかぎり非常用の照明等で保育を継続することが望ましいと考えますが、各保育所等の事業の性格や停電の時間帯等によっては、保護者の協力を得た上で、保育時間を短縮することもやむをえないと考えられますので、各保育所等に適切な指示をお願いします。

4 必要な職員数が確保できない場合

各保育所等における出勤可能な職員数と利用児童数、保護者の状況をあらかじめ把握し、職員数が各保育所等における基準に照らして不足する場合には、保護者の状況に応じて保育所等の利用の自粛などの協力を求めることもやむをえないと考えます。
なお、基準を満たして運営できる見込みがありながら、交通機関の運行状況等により、結果として基準を満たせない事態が生じたとしてもやむをえないものと考えます。ただし、児童の安全が確保できないと各保育所等が判断する場合には、児童の保護者への引き取りの要請や近隣の保育所等からの応援など多様な方策が考えられますので、各保育所等の事業の性格や規模等に応じて、適切な対応がとれるよう準備するとともに、保護者にも対応方針を明確にしておくよう調整してください。

5 児童の保護者が引取りに来られない場合

交通機関の運行状況等により、児童の保護者が引取りに来られない事態に陥った場合にも、可能な限り各保育所等で児童を保護することが望ましいと考えます。しかし、各保育所等の体制が整わない場合には、近隣の保育所等と連携して保育する方法や、子供家庭支援センターと連携して対応する方法など多様な方策が考えられますので、適切な対応がとれるよう準備するとともに、保護者にも対応方針を明確にしておくよう調整してください。

6 その他

東北地方太平洋沖地震に伴う情報については、下記のホームページをご参照ください。

※ホームページアドレス省略

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